目次
1.はじめに
スキャニング業務では、思わぬトラブルが発生することがあります。今回は、実際にあった失敗事例をご紹介しつつ、今後の対策について考えてみたいと思います。
2.失敗事例:青焼き観音製本図面+強力付箋の落とし穴
ある案件で、スキャニング対象の図面は「青焼き」「観音製本」タイプでした。
お客様のほうでスキャン対象を分かりやすくするため、図面の端に付箋を貼っていただいていたのですが、ここに問題が発生しました。
付箋を一時的にはがしながらスキャン作業を行い、スキャン後に元の位置に戻そうとしたところ、「使用されていた付箋が「強粘着タイプ」だったため、はがす際に青焼き図面の表面まで一緒に剥がれてしまった」のです。
青焼き図面は非常にデリケートで、経年劣化もあるため、粘着性の高いものとの相性は良くありません。
3.お客様確認のうえ、無事納品
図面の一部が剥がれてしまったことについては、事前にお客様へ状況を説明し、確認と承諾をいただいたうえで納品いたしました。内容の確認に支障はなく、最終的には問題のない納品となりました。
今回はお客様が保管している青焼き製本図面でしたので無事納品させて頂きましたが、借用されているような原稿だと思うとゾッとしてしまいます。。。😱
4.原因の分析
- 図面が青焼きで、紙面がもろくなっていた
- 付箋が「強粘着タイプ」であった
- 観音製本により、一枚ずつ取り出す作業も困難
- 付箋の貼付場所に明確なルールがなかった
5.今後の対策
こうした事態を防ぐため、以下のような対策を講じることにしました。
1.弱粘着タイプの付箋の使用をお願いする
お客様に、弱粘着タイプの付箋(再剥離可能なもの)をご使用いただくようお願いします。
必要であれば、推奨製品のご案内も可能です。
2.図面番号のリストで指定していただく
物理的な付箋ではなく、スキャニング対象の図面番号をリスト化していただくことで、より確実かつ安全に対象図面を把握できます。
3.状態確認と事前相談の徹底
青焼き・観音製本図面が含まれる案件については、事前に状態を確認し、お客様とスキャニング方法を相談する体制を整えています。
6.まとめ
スキャニングの現場では、図面の種類や保存状態によって思わぬトラブルが発生することがあります。
しかし、こうした経験をもとに改善を積み重ねることで、より安全で高品質なサービス提供が可能になります。
当社は長年の経験により、様々なトラブルに対応する手段を模索し、そして蓄積し続けてきました。
今後もお客様と密に連携しながら、最適なスキャニング方法をご提案してまいります。