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図面のサイズにまつわる意外な事実!知らなきゃ損する豆知識

投稿者:大圖 建一

お仕事で図面をお使いのみなさん、サイズに関して疑問を抱いたことはありませんか?

なぜ図面には頻繁にA1サイズが使われるのでしょうか?

土木図面にはA1サイズ、建築図面にはA2サイズ、古地図にはA0サイズなど、図面の種類によってなぜ様々なサイズが使われるのでしょうか。

今回は、サイズが使われる理由、についてご紹介したいと思います。

紙のサイズについて

まず、紙のサイズについてどれくらいご存知でしょうか?

私自身、土木設計業務に携わっていた時期がありましたが、正直に言うと紙のサイズにはあまり気を配ったことはありませんでした。大きい図面はA1サイズ、小さい図面はA2サイズといった感覚しかなかったのです。

ですが、スキャニング業務に携わるようになってからは、紙の大きさがとても重要な要素となっていることに気が付きました。

電子化する図面のサイズによって、作業効率も積算金額も大きく変わってきてしまうからです。

A列サイズって、どんなもの?

まずは、A列と呼ばれるサイズです。A3やA4など、よく耳にするサイズですね。

A0サイズ、A1サイズ、A2サイズ、A3サイズ、A4サイズが一般的です。特に大判サイズと呼ばれるものは、A0からA2サイズを指すことが多いですね。

寸法はこの通りです。

A01189✕841
A1841✕594
A2594✕420
A3420✕297
A4297✕210

A1サイズって、どのくらいの大きさ?

A1サイズは、「新聞紙を広げたくらいの大きさ」とよく言われますが、正確にはA1サイズの方がわずかに大きくなります。

数センチだけ新聞紙のほうが小さいのですが、見た目ではほとんど変わりません。ほぼ同じ大きさと考えて問題ないでしょう。

また、A4サイズの紙を2段×4枚の8枚を並べたものがA1サイズになります。

A3サイズだと2段×2枚の4枚分となりますね。

どうして土木図面にはA1サイズが多いのか、その理由がこちら

土木の場合、平面図や縦断図、横断図、構造図などのインフラストラクチャーを設計する必要があります。

これらの図面には詳細な情報や設計内容が含まれるため、広い描画スペースが必要となります。

そのため、A列の中でも比較的大きなA1サイズが多く使用されています。

弊社では製本業務もおこなっておりますが、近年では現場での持ち運びのしやすさを考慮して、見開きA2サイズで製本されることも増えています。

製本図面作成もおこないます。 詳しくはこちらから

BLUE PRINT(ブループリント) – 青焼き復活!全国対応、土木・建築特化の『CAD印刷・複写・図面製本』 (kpros.net)

建築図面にA2サイズが多い理由

建築図面は建物や住宅の設計に関連する情報を伝えるために使用されます。

図面には建物の平面図、立面図、断面図、詳細図などが含まれますが、A2サイズはこれらの情報をバランス良く配置するのに適しています。

建築家や設計者にとって、非常に使いやすいサイズなんですね。

もう一つ、これは私の推測となりますが、建築士の設計製図試験がA2サイズの用紙に手書きで行われることがあり、その影響もあるのではないかと考えています。

B列サイズについて

次にB列です。B0サイズ、B1サイズ、B2サイズ、B3サイズ、B4サイズとなります。

図面ではあまりB列は使われませんが、ポスターや印刷物などにはよく使われている印象があります。

正確な寸法は下図の通りです。

B01456✕1030
B11030✕728
B2728✕515
B3515✕364
B4364✕257

弊社ではB列系でのポスター印刷も承っております。

詳しくはこちらから→トコトン印刷URL

サイズの認識違いによる失敗談

図面のサイズによって起こる失敗談もあります。

私が体験した失敗エピソードを、いくつかご紹介します。

【失敗談1】製本サイズの失敗

ある設計会社からA2サイズでの観音製本の依頼がありましたが

弊社では見開きA2サイズで製本しました。

しかし、お客様が想定していたのは仕上りサイズがA2。つまり、本を閉じた状態でのサイズがA2だったのです。

見開きサイズなのか、仕上りサイズなのかの確認不足が招いた失敗例です。

【失敗談2】用紙サイズの失敗

出力用インクジェット紙の購入依頼がありました。

サイズをお客様に確認したところ、幅594mmの用紙が良いとの回答でした。

実際に納品すると、

A1図面を横で出力して使用する為、幅841mmの用紙が必要であると判明しました。

結局、594mmの用紙を購入頂き、図面を縦に出力することで問題は解決しましたが、使用状況の確認不足が原因となった失敗例でした。

これらの失敗談から、私たちは図面サイズや仕様についての情報を詳細に提供し、お客様に確認や質問を促す必要性を感じています。

まとめ

以上が図面のサイズに関する豆知識でした。

図面のサイズ選びが正確であることは、図面作成や製本などのプロジェクトの成功に直結する重要な要素です。

ぜひこの知識を活かして、図面スキャニングや印刷の際に適切なサイズをお客様と共有できるよう努めていきます。

投稿者:大圖 建一

スキャンサービス代表。 2級土木施工管理技士をもつ図面のプロ。設計業務に10年従事し、その後スキャン業務の責任者になる。図面の中身を理解しているからこそ、大判図面のスキャンからCAD化、GIS化まで活用性を見いだせる能力を持つ。最近は、仕事とゴルフと家庭を円滑にすることが難しいと感じている。 大図(おおず)は本名で偽名ではない。